SMの王道「ロウソクプレイ」を楽しむ基本

SMプレイの中でも代表的なプレイでありながら上級者向けとして認識されている「ロウソクプレイ」。
視覚と感覚を刺激する独特な快楽を楽しめる半面、認知度の割にはリスク管理が重要で取っつき辛い点もあるプレイの一種です。
実際にどうなのか?ロウソクプレイの基本的な情報から、歴史、種類、安全性に関する重要な点まで詳しく考察していきましょう。
ロウソクプレイの魅力と安全性を探る
ロウソクプレイでよく使われる低温ロウソクだったとしても、火が付いている所から垂れるのだから熱いんじゃないか。
そういうイメージは未だに根強く、火を扱う事の危険性や準備のめんどくささから避けられがちなこのプレイ。
ところがやってみたら意外に面白いというのが世の常です。
さてさて、では安全なロウソクプレイのあり方や楽しさとは?
ロウソクの種類とSMプレイへの適用性
ロウソクプレイに使用されるろうそくは、低温ロウソクと言って、通常の蝋燭の蝋よりも低い温度で溶ける性質を持ちます。
大抵のプレイではコチラを使うのですが、温度管理や熟練のプレイヤーは通常の蝋燭でも相手に火傷をさせずに取り扱う事が可能だと言います。
いくつかの種類をピックアップし、それぞれの特徴とSMプレイにおける適用性をまとめます。
低温ロウソク
その名の通り、低温でも蝋が溶ける低温ロウソクはSMプレイにはピッタリ。
この低温ロウソクはむしろSMプレイ専用以外に一般的に売られているのをあまり見たことがありません。
通常の蝋燭が60度ぐらいで溶け始めるのに対して、低温ロウソクは46度ぐらいで溶け始めます。
※46度でもまだまだ熱いので、十分な高さから垂らしましょう。
和ろうそく
和ろうそくは日本伝統のろうそくで、通常は植物性のろうを使用しています。
洋ロウソクと比べて燃焼中の温度は低くその分融点も低いのが特徴ですが、それでも火傷をしてしまうぐらいの温度は出しているのでプレイ中は注意が必要です。
着物や袴を着て和風な雰囲気には持ってこいのアイテムですね。
洋ロウソク
洋ロウソクの中には低温で燃えるタイプももちろんありますが、市販されているロウソクはほとんどが火傷する熱さになります。
蝋は冷えるまでの時間が早いため、身体に垂らす高さによって調節が可能ですが、成れた人の感覚でないと相手に火傷を負わせる危険があります。
色やカタチのバリエーションが豊富で、良い香りの出るアロマキャンドルなども人気ですね。
ロウソクプレイの歴史と文化的背景
SMにおけるロウソクプレイの発祥は、日本で言う江戸時代の頃にイギリスやフランスなどのヨーロッパ圏で行われた拷問が元になっていると言われています。
当時は松明から溶けた樹脂を垂らして行っていた事から、ワックス・プレイと呼ばれており、キャンドルプレイという名称はあまり使われません。
ロウソクプレイが取り入れられた現代のSMコミュニティにおいては、感覚的な刺激を求めるプレイヤーによって親しまれています。
このプレイは相手との信頼関係やコミュニケーションが重要とされ、お互いの関係性や信頼関係の共有としても楽しまれています。
ロウソクプレイの楽しみ方とプレイの流れ
どのSMプレイでも言われているように、ロウソクプレイも安全面の配慮が一番重要です。
火を取り扱う事への責任と相手の身を守るための取組みが無くては、楽しいプレイも思わぬ事故に繋がります。
プレイを楽しむためにも気を付けてくださいね。
では、実際のロウソクプレイの流れと共に見ていきましょう。
準備とコミュニケーション
プレイ前には、相手との事前のコミュニケーションが欠かせません。
プレイヤーの限界や希望、身体的な制限を確認し、安全で楽しい体験を共有するための準備を行います。
ロウソクプレイを取り入れたい意思は事前に共有して置くのはもちろん、相手の限界やプレイを中断するセーフワードを決めておきましょう。
また、蝋燭の火が髪や布団に燃え移る事も十分にあり得るので、消化用や火傷してしまった時の応急処置用の水は手の届く範囲に準備してください。
セッティング
溶けた蝋燭の蝋は、フローリングや布、体毛にかかると中々落としづらく、後処理が大変になります。
室内ではブルーシートや新聞紙など汚れても良いモノを床に敷き、髪の毛が長い時は縛ったり体毛の多い箇所は最初に把握しておくと安全です。
快楽と反応の観察
プレイ中はプレイヤーの反応を常に観察し、安全かつ快適な体験を確保します。
快楽的な刺激や苦痛的な感覚が、混在する中でのプレイのバランスが求められます。
例えば、二の腕や手の甲など皮膚の厚い部分から垂らしていき、次第に太ももの内側や脇腹へ垂らすなど敏感な部分を責めて段階的に快感を盛り上げていきます。
目隠しをして、いつどこに垂らされるのか分からなくするのも効果的です。
そして相手が熱がっている反応によって、気持ちよさを感じているのか、危険な熱さによる表情の変化なのかを見極めつつプレイを楽しみましょう。
アフターケアとフィードバック
プレイ終了後は、皮膚のケアや感情の整理を行うアフターケアが重要です。
プレイヤー同士のフィードバックを通じて、今後のプレイの改善や発展を促進します。
ロウソクプレイの安全性と注意点
特殊なプレイには通常とは違う事象が起こりがちです。
ロウソクプレイにおけるよくあるトラブルとその対処法についても確認していきましょう。
火傷や熱傷のリスク
通常の蝋燭でも、ある程度の高さから垂らせば落下中に冷やされてあまり熱さは感じません。
しかし高い位置から垂らす量によっては、肌に落ちた瞬間に飛び散って床や布団にかかってしまう事もあります。
なので高さ調節がまだ難しい初心者は、SMプレイ用の低温ロウソクを使いましょう。
低温ロウソクと言っても、低い温度で蝋が溶けだす性質というだけなので、火自体は高温です。
火の先には十分注意して、使わなくなったらすぐに消しましょう。
アレルギー反応や皮膚の過敏性
使用した蝋燭の成分によってはアレルギー反応や皮膚の過敏性が引き起こされることがあります。
主にアロマキャンドルに使われる芳香剤によってはアレルギーが出てしまう事があるようです。
めったに居ないとは思いますが、蝋燭の成分自体に反応してしまう事もあるそうなので、相手の体質の把握は大切です。
火災や安全な環境の確保
蝋燭の火が周囲の燃えやすい素材に接触しないように注意しましょう。
特に髪の毛はよく燃えて火傷の危険性があるので、顔には近づけないようにしてください。
蝋燭によっては燃えた時に出る匂いで気分が悪くなる事もあるので、換気も忘れず行いましょう。
安全第一にロウソクプレイを楽しみましょう
ロウソクプレイは、その感覚的な刺激と視覚的効果から、SMコミュニティで人気のあるプレイの一つです。
適切な準備と安全対策を講じた上で、プレイヤー同士のコミュニケーションと信頼関係を築くことで、より充実した体験を楽しむことができます。
ロウソクプレイの魅力を探求する際には、ぜひこれまでのポイントを参考にしてみてください。